サッカーの欧州チャンピオンズリーグ(CL)は22日、トリノなどで1次リーグA-D組の8試合を行い、A組のユベントス(イタリア)とバイエルン・ミュンヘン(ドイツ)、B組のアヤックス(オランダ)が決勝トーナメント進出を決めた。
ユベントスはクラブ・ブリュージュ(ベルギー)を1-0で降し、Bミュンヘンはラピッド・ウィーン(オーストリア)に4-0で快勝。アヤックスはスパルタ・プラハ(チェコ)に2-1で勝った。(共同)
◇デルピエロが決勝点…ユベントス
本格的な冬の到来を感じさせる寒さと、わずか9623人と寂しい観客席にめいったのか、ユベントスは精彩を欠いた。ホームで格下相手に引き分けが濃厚になり始めていた後半35分、主将のFWデルピエロがヘディングシュートを決めて勝利をたぐり寄せた。右こぶしを力強く突き上げた31歳は「何はともあれ、満足だ」と安堵(あんど)の笑顔を広げた。
世界屈指の強豪チームの中でも抜群の人気を集める。だが、成長著しいイブラヒモビッチと、けがから復活したトレゼゲに定位置を奪われて久しい。この日はイブラヒモビッチの出場停止で得た先発出場だった。
後半4分に右ボレー、同7分には壁パスから左足、同33分にはトラップから素早く振り向きざまに左足で狙ったが、ゴールネットを揺らせない。それでも募るいら立ちをぐっと抑えた。そして、173センチの体で精いっぱい跳び上がって頭で合わせたボールが、ようやくゴールに吸い込まれた。
ユベントスの歴代単独2位となる公式戦179点目。あと3点で歴代1位に並ぶが、デルピエロはそのずっと先を見据えている。「ゴール数の目標はない。できるだけ長く決め続けたい」と晴れやかな笑顔で言った。(トリノ共同)
毎日新聞 2005年11月23日 9時51分