日銀は13日午前、短期金融市場に即日で5000億円を供給する公開市場操作(オペ)を実施した。即日オペは5月30日以来約2週間ぶりで、3月9日の量的緩和政策の解除後4回目。この結果、金融機関が日銀に預ける当座預金の残高は当面、10兆円台を維持する見通し。
日銀は量的緩和政策の解除後、30兆円を超えていた当座預金残高の削減を進めており、13日は9兆6000億円と約4年半ぶりに10兆円を割り込む見通しだった。しかし、市場の資金余剰感が後退したことにより、同日朝、短期金利がゼロ金利政策の上限とされる0.1%近くまで上昇したため、即日での資金供給に踏み切った。【平地修】
毎日新聞 2006年6月13日 11時33分