東京都渋谷区の女子大生誘拐事件で、伊藤金男容疑者(49)が所持していた拳銃は、今年4月の静岡県伊豆の国市のパチンコ店強盗事件で使用されたものと同一であることが分かった。発射後の薬きょうに残る「撃針痕」が、両現場で一致した。
強盗事件は4月17日、伊豆の国市のパチンコ店で2人組が拳銃を発射し、警備員から現金約1100万円入りのバッグを奪って逃げた。静岡県警は伊藤容疑者に強盗容疑で逮捕状を取っている。
撃針痕は、自動式拳銃から発射された弾の薬きょうの底に残る傷。銃弾に残る線条痕とともに銃の鑑定資料になる。誘拐事件の拳銃は、旧ソ連製「マカロフ」で、強盗事件のときと同種であることは既に明らかになっていた。【山田毅】
毎日新聞 2006年7月6日 3時00分