中国を訪問している国際オリンピック委員会(IOC)のジャック・ロゲ会長は23日、2008年北京五輪について「自己満足に陥ってはいけない。わずかな過ちが成功を台無しにする恐れがある」と組織委員会に警告した。新華社のインタビューに答えた。
ロゲ会長は「危険なのは、物事がうまくいっているとして安心してしまうこと」と指摘、閉会式が終わるまで集中力を保たなければならないとして、気の緩みを戒めた。
組織委は五輪準備が順調に進んでいると繰り返し表明。新華社電によると、ロゲ会長も04年に競技施設建設のペースを緩めるよう勧告した。しかし同会長はこの日、「それは2年前のこと。現在は一生懸命取り組まねばならない」と語った。(時事通信社)
毎日新聞 2006年10月24日