センバツに出場する32校の主将が参加した「キャプテン研修会」が14日、大阪市西区の中沢佐伯記念野球会館で開かれ、ノンフィクション作家でセンバツの21世紀枠特別選考委員である後藤正治さんが「甲子園球場物語」というテーマで講演した。
後藤さんは過去の取材から、日米球界を経験した新庄剛志選手(日本ハムを引退)が「甲子園は世界一の球場」と評し、巨人時代の松井秀喜選手(現ヤンキース)が「甲子園が一番いい。外野を守っている時のイカ焼きのにおいがいい」と話していたエピソードを披露。甲子園が建設された当時の話やベテランのグラウンドキーパーの苦労にも触れ、「独特の雰囲気があり、歴史と文化が詰まっている。私は甲子園に行くたびにそう思う。人間の営みによって文化財が生まれるといわれるが、甲子園はまさにそうです」と述べた。各校の主将たちは、これから臨む甲子園の舞台を想像し、後藤さんの話を真剣に聴き入っていた。
毎日新聞 2007年3月14日 20時34分