狩野英孝が宮城の実家神社で震災復興公演——贯通日本资讯频道
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狩野英孝が宮城の実家神社で震災復興公演

23人の死者・不明者を出した昨年6月の岩手・宮城内陸地震で最大震度6強を記録した宮城県栗原市出身のお笑いタレント狩野英孝(27)が12日、実家の桜田山神社で復興無料ライブを行い、4000人が境内を埋め尽くした。1500年前の建立以来最多とみられる人出に、宮司で父の勉さん(56)は感激の涙を流した。狩野も「地震前より素晴らしい町にしていきたい」と、故郷への熱い思いを語った。
 午後2時20分、狩野が紅白幕で覆われた特設ステージに現れ「ラーメン、つけめん、僕イケメンの狩野英孝です、どうぞよろしくぅ~」と絶叫した。すると、4000人の観衆から一斉に歓声が上がった。畑と田んぼに囲まれた小高い山に立つ桜田山神社。参道中腹のステージから、100メートル以上離れた大鳥居まで、ほとんどが立ち見のすし詰め状態だった。周辺の道路では復旧工事も続き、観客の多くは近隣の被災者だが、狩野の「赤貝、ミル貝、ナイスガイ」「スタッフ~」などの定番ギャグや歌に、笑顔と笑い声があふれた。
 地震では、神社も被災した。300年前から立っていた鳥居は崩壊し、参道もゆがみ、神社も基礎が傾き、本殿内はメチャクチャになった。しかし、地域の協力で約2000万円をかけて1月にようやく復旧した。無料ライブはこの日の「春の大祭」に合わせ、父勉さんが「お世話になった地域のみなさんへの御礼」として、3カ月前に狩野の所属事務所に頼み込んで実現。狩野がプライベートで単身駆け付けた。
 手ぬぐいをかぶったもんぺ姿のおばあちゃんから、中学、高校時代の同級生、法被を着た近所の子どもまでもが、次々にカメラのフラッシュをたいた。狩野は「震災で亡くなった方やさまざまなものを失った方もいて、少しでも元気をあげられればと思っていたが、逆に元気をもらってしまった」と感激し「これからも宮城県盛り上げていきたいと思いますのでよろしくぅ~」と叫んだ。最後は観客とともに「ラーメン、つけめん、僕イケメン」の大合唱で約30分間のライブを締めくくった。
 震災後、地域の協力で復旧した鳥居、参道、本殿は、狩野の原点だ。高校卒業後、芸能界を目指して上京する前日、雪を素足で踏みしめ、米100粒を数えながら「『東京で成功しますように』とお百度参りした」という。ライブ後、自宅内で報道陣に囲まれた狩野は正座したまま「(超満員の境内を見て)初めて見た光景でした」と目を赤くした。地元に支えられていると痛感したといい「今回だけでなく、ちょくちょく帰ってきてイベントで町おこしができたらいい。地震の前より素晴らしい町にしていきたいなと思っています」と話した。【清水優】

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