隕石から新鉱物発見 茨城大 原始太陽系に手掛かり
南極に落ちた隕石(いんせき)から、太陽系で最も原始的なタイプの新鉱物を茨城大の木村真教授(隕石学)らが発見した。太陽系の成り立ちを解明する手掛かりが得られるという。岩石学の権威、久城(くしろ)育夫・東大名誉教授(75)の功績をたたえ、「久城石」(学名・クシロアイト)と命名した。
この隕石は米国が1985年に南極で採取し、米航空宇宙局(NASA)に保管されているもので、重さは約12グラム。太陽系誕生直後の約45億5000万年前に形成された非常に古い隕石で、原始太陽系の姿をとどめている。
木村教授は東大、東北大などと共同で成分を詳しく分析し、未知の鉱物が含まれていることを突き止めた。昨年10月、国際鉱物学連合に新鉱物として申請、今年1月に認定された。
この新鉱物は地球の岩石の主成分である輝石の仲間。極微の結晶で、アルミニウムを多く含んでいるのが特徴。千数百度の環境でしか生成されず、太陽に近い高温の場所で生まれたらしい。
木村教授は「太陽系で最古の輝石だ。輝石は地球型惑星を作る代表的な鉱物であり、太陽系の最も初期の環境を探る手掛かりになる」と話す。
久城さんはマグマなどの生成条件を実験的に解明する実験岩石学の第一人者。米アポロ宇宙船が持ち帰った月の石を分析したことでも知られ、昭和57年に日本学士院賞を受けた。
久城さんは「大変光栄。この物質を含む輝石を合成して調べた経験があり、感慨深い。惑星や地球深部などの未知の領域で、若い研究者がさらに活躍してほしい」と話している。(長内洋介)
陨石中发现新矿物茨城大学的木村真教授(陨石学)从落到南极的陨石中发现了太阳系中最原始类型的新矿物。据说可以凭借该石解释太阳系的成因。为了纪念岩石学权威,东京大学名誉教授久城育夫的贡献,该石被命名为“久城石”(化学式:CaAl2SiO6)。这块陨石是1985年时美国在南极采到的,重约12克,由美国宇航局保管。这是在太阳系诞生后的约45亿5000万年前形成的非常古老的陨石,呈现了原始太阳系的情况。木村教授与东京大学、东北大学等一起对陨石成分做了详细分析,发现其总含有未知矿物成分。去年10月,向国际矿物学联合会进行了新矿物的申请,在今年1月是获得认定。这种新矿物是构成地球岩石主要成分的辉石的同类物质。特征是极细的结晶,且含有大量的铝。因为只能生成于数千度的高温环境下,估计这一块是在太阳附近的高温区域内产生的。木村教授表示“这是太阳系最古老的辉石。辉石作为类地行星的代表性矿物。有助于探寻太阳系最初的环境”。久城是通过实验证明岩浆等生成条件的实验岩石学第一人。也因分析美国阿波罗宇宙飞船带回的月球岩石而闻名,在昭和57年被授予日本学士院大奖。久城先生表示“感到非常光荣,因为有调查并合成含有这种物质的辉石的经验,感慨良多。希望在行星以及地球深处等未知领域里,年轻的研究者能更加活跃”。出处:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090421-00000583-san-soci