気象庁は9日、発達した低気圧の影響で10日にかけて北日本(北海道、東北)から西日本(近畿、中四国、九州)までの日本海側を中心に大雪となり、北日本では暴風雪や大しけも見込まれるとして、交通障害や高波に警戒を呼び掛けた。
9日は日本海側の各地で大雪となり、午後6時までの24時間降雪量は新潟県の内陸部を中心に60~70センチ台を記録した。
秋田県鹿角市の東北自動車道は吹雪で視界が悪く、車22台の事故が発生。福島県会津坂下町のJR只見線会津坂下―若宮間では一時、雪で立ち往生した列車に乗客約100人が閉じ込められた。日航と全日空は計25便が欠航し、東海道新幹線は遅れで約13万人に影響。
気象庁によると、9日の日本付近は日本海北部の発達した低気圧の影響で強い冬型の気圧配置となっており、北日本と東日本(関東甲信、北陸、東海)では上空約5千メートルに氷点下42度以下の強い寒気が流れ込み、10日も影響が続く見通し。
10日午後6時までの24時間予想降雪量は多い所で、北陸80センチ、東北70センチ、北海道と東海(岐阜県)50センチ、関東甲信(長野県)40センチ。北海道と東北では10日明け方にかけて雪を伴う強風も見込まれ、予想される最大風速は陸上16~17メートル、海上20メートル、最大瞬間風速はいずれも30メートルと予想される。〔共同〕