【NQNニューヨーク=古江敦子】12日の米株式市場でダウ工業株30種平均は大幅に反発し、終値は前日比110ドル24セント(0.6%)高の1万7972ドル38セントだった。2014年12月30日以来ほぼ1カ月半ぶりの高値。独仏ロ、ウクライナの4カ国首脳会談は12日、ウクライナ東部での同国政府軍と親ロ派武装組織の戦闘を停止することで合意した。地政学リスクが和らぎ、運用リスクを取る動きが広がった。
増収増益の四半期決算/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3EBE3EAE3E2E3E5E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NXを前日夕に発表したネットワーク機器大手シスコシステムズが大きく上昇した。米IT(情報技術)企業の業績が上向くとの期待につながり、投資家心理を強気に傾けた面もあった。
朝方発表の1月の米小売売上高は前月から減少。新規失業保険申請件数は前週から増えるなどやや低調な米経済指標が相次いだ。市場では「米連邦準備理事会(FRB)が政策金利/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3E5E4EAE3E2E3E4E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NXの引き上げに動きにくくなる内容」との受け止めが多く、指標の悪化は相場の重荷にはならなかったという。
ハイテク比率が高いナスダック/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3EBE2EAE2E2E3E5E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NX総合株価指数は3日続伸し、前日比56.431ポイント(1.2%)高の4857.612と2000年3月27日以来ほぼ14年11カ月ぶりの高水準で終えた。アップルがこの日も高値を更新するなど、時価総額/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3EBE0E7E7E2E3E5E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NXの大きい銘柄が上昇し指数を押し上げた。
業種別S&P500種株価指数は「素材」や「IT(情報技術)」、「エネルギー」など8業種が上昇し、「公益事業」と「電気通信サービス」は下落した。ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約8億株(速報)、ナスダック市場は約20億1000万株(同)だった。
個別銘柄では、インターネットの旅行予約サイトを運営するエクスペディアが大幅に上昇。同業のオービッツ・ワールドワイドを買収すると発表し、事業基盤拡大による収益増を期待した買いを集めた。オービッツも買収額にさや寄せして急伸。原油先物相場の上昇を背景にエクソンモービルやシェブロンが上げた。