【ニューヨーク=清水石珠実】インターネットの旅行予約大手、米エクスペディアは12日、同業オービッツ・ワールドワイドを約16億ドル(約1900億円)で買収すると発表した。オービッツは格安チケット販売やビジネス顧客向けサービスに強い旅行サイトを傘下に抱える。買収による事業の多角化で利用者の拡大を狙う。
エクスペディアは、オービッツ株1株あたり現金12ドルを支払う。買収手続きの完了には、オービッツ株主や監督当局の承認が必要となる。エクスペディアは1月にも、同業の米トラベロシティを2億8000万ドルで買収すると発表した。
最近のネット旅行業界はM&A(合併・買収)が活発になっている。エクスペディアと競合する米プライスライン・グループは、14年にレストラン予約サイトのオープンテーブルを約26億ドルで買収した。