【NQNニューヨーク=横内理恵】13日のニューヨーク外国為替市場で円相場は続伸し、前日比35銭円高・ドル安の1ドル=118円70~80銭で取引を終えた。2月の米消費者態度指数が市場予想に反して大きく低下したことなどが米景気へのやや慎重な見方につながり、円買い・ドル売りが優勢になった。
日銀が追加の金融緩和に積極的ではないとの観測なども引き続き円を支えた。
米欧株式相場の上昇を受けて投資家が運用リスクを取りやすくなると、低金利の円は売られた。ただ売りが一巡すると下値の堅さが意識され、円は買い戻されたとの指摘があった。
相場は方向感に欠ける場面もあった。プレジデントデーを含む3連休を控えていることや、16日のユーロ圏財務相会合に向けたギリシャと欧州連合(EU)などとの支援を巡る交渉を見極めたいとして、売買を手控える投資家も多かった。
円の高値は118円59銭、安値は119円07銭だった。
円は対ユーロで続伸し、前日比45銭円高・ユーロ安の1ユーロ=135円25~35銭で取引を終えた。円が対ドルで買われ、対ユーロにも買いが及んだ。
ユーロは対ドルで3日ぶりに反落し、前日比0.0020ドル安い1ユーロ=1.1380~90ドルで終えた。ギリシャ支援を巡る交渉への不透明感がユーロの重荷となった。2014年10~12月期のユーロ圏の域内総生産(GDP)が市場予想を上回って増え、ユーロ買いが入る場面もあった。
ユーロの安値は1.1380ドル、高値は1.1432ドルだった。