東京都心を囲むように結ぶ首都高速中央環状線(総延長約47キロメートル)が7日午後に全線開通する。品川区内の山手トンネル内で記念式典が開かれ、太田昭宏国土交通相は「都心と羽田空港のアクセスが改善し、首都圏の国際競争力が向上する」、舛添要一東京都知事は「世界に先駆けて渋滞がまったくない都市を実現させたい」と述べた。
首都高速中央環状線の全線開通式典で通り初めする車両(7日午前、東京都品川区)
今回開通するのは大橋ジャンクション(JCT、東京・目黒)―大井JCT(同・品川)間の約9.4キロメートル。新宿―羽田空港間の所要時間は20分と、都心部を経由する従来のルートに比べて半減すると見込まれている。臨海部へのアクセス向上や都心部の渋滞緩和につながり、2020年東京五輪の際には羽田空港と各地を結ぶインフラとして期待される。
開通セレモニーのあと、一般車は午後4時から通行できるようになる。