13日午前の東京外国為替市場で円相場は反落した。12時時点は1ドル=121円44~47銭近辺と前日17時時点に比べ43銭の円安・ドル高水準で推移している。前日の米国市場では、小売関連指標が市場予想を下回ったことから米連邦準備理事会(FRB)による利上げが遅くなるとの見方が広がり、米株相場が大幅に上昇した。これを背景に13日の東京市場で日本株も大きく上昇し、投資家のリスク回避姿勢が和らいで「低リスク通貨」とされる日本円の売りを誘った。
日本株は朝から買いが強く、日経平均株価の上げ幅が前引け時に前日比270円を超えた。つれだって円相場は12時すぎに一時、121円49銭近辺まで下げ幅を広げた。
9~12時の円の高値は121円31銭近辺、安値は121円47銭近辺。値幅は16銭程度だった。
円は対ユーロで反落した。12時時点は1ユーロ=128円89~93銭近辺と同19銭の円安・ユーロ高水準で推移している。欧州中央銀行(ECB)による量的金融緩和策の開始でこのところユーロは主要通貨に対して下げがきつく、反動からきょうは朝方に円を売ってユーロを買い戻す動きがあった。ただ、新規の材料は乏しく、値動きは限られた。
ユーロは対ドルで続落した。12時時点は1ユーロ=1.0612~15ドル近辺と同0.0023ドルのユーロ安・ドル高水準で推移している。〔日経QUICKニュース(NQN)〕