10日の東京外国為替市場の円相場は、米国の利上げペースが速まるとの見方からドルを買い円を売る動きが出て、一時、1ドル=115円台前半と約1カ月半ぶりの円安水準をつけた。午後1時時点では、前日午後5時より67銭円安ドル高の1ドル=115円19~20銭。対ユーロは、同1円40銭円安ユーロ高の1ユーロ=122円04~05銭。
好調な経済指標が続いていることから、米国の利上げペースが速まるとの観測が高まり、米国の金利が上昇。低金利の日本との金利差拡大を見込んだドル買いが進み、米ニューヨーク市場で1ドル=115円台をつけた。東京市場もこの流れを引き継いでいる。一方で、10日夜には米国の2月の雇用統計が公表される予定で、「結果を見極めようと、積極的な取引を控える投資家も多い」(大手銀行)との声もあった。