薬物取引などインターネット上の違法情報を監視する民間団体「インターネット・ホットラインセンター」(IHC)が昨年1年間、ネット利用者から受け付けた通報は15万352件で、前年より1万9632件増えたことが23日、警察庁のまとめで分かった。
通報で確認できた違法情報は前年より4642件多い3万5013件。内訳では、わいせつな画像や動画関連が2万8502件で最も多かった。
昨年10月から削除依頼を始めた危険ドラッグの販売広告は、医薬品医療機器法(旧薬事法)上の指定薬物が310件、危険ドラッグに指定が決まった未承認の薬物が7件だった。
サイト管理者への削除依頼は8303件で、実際に削除されたのは7890件だった。
IHCは警察庁から業務を委託され、違法情報を載せているサイト管理者に削除依頼をするほか、警察などに通報する。警察庁の担当者は「悪質なサイトを見つけたら、積極的に通報してほしい」としている。〔共同〕