本尊の分身仏「前立本尊」の御開帳が開かれている長野市の善光寺で25日、期間中の主要行事「中日庭儀大法要」が営まれた。
前立本尊をたたえるための法要で、本堂前で赤い傘に入って向かい合う僧侶たちと、天台宗大勧進の小松玄澄貫主がイベントのシンボル「回向柱」の前でお経を唱えた。
その後、小松貫主たちが本堂の回廊から、ハスの花をかたどった五色の「散華」をまくと、詰めかけた多くの参拝客は手に入れようと手を伸ばしていた。
群馬県草津町の主婦、福田寿巳江さん(61)は「厳かな雰囲気で、普段とは違う世界にいるような気分だった。心が清められた」と感激していた。
御開帳は数えで7年に1度の開催で、今回は5月31日まで。中日庭儀大法要は5月9日にも浄土宗が実施する。〔共同〕