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埼玉県熊谷市、職員採用にスポーツ枠 ラグビーW杯にらむ

埼玉県熊谷市は職員採用試験にスポーツ枠を新設した。2016年4月に採用する新入職員から適用する。同市内にある県営熊谷ラグビー場は、19年のラグビーワールドカップ(W杯)の開催会場となっており、スポーツ施策を担う人材を獲得する狙いだ。県内市町村が職員採用試験でスポーツ枠を設けるのは初めてという。


高校在学以降に五輪や世界選手権などの国際大会に出場経験があったり、国体や全国大会で入賞するなどの実績を持つことが条件。競技種目は問わない。高卒以上で、35歳(1980年4月2日~98年4月1日生まれ)までを若干名、募集する。


試験は教養試験や作文、面接などを課す。スポーツの実技試験は行わない。採用後はラグビーW杯の準備作業を担う準備室や、体育の振興を担当するスポーツ振興課への配属を想定している。


スポーツ枠の職員が現役選手を続ける場合、市は国際大会や全国大会に出場できるよう配慮する。選手を続けながら働く制度ではないため、引退していても、募集条件を満たせば試験を受けることができる。市は「選手として実績を重ねた経験や考え方が、他の一般職員の刺激にもなる」(職員課)とみている。


7~8月に申し込みを受け付け、9月に1次試験を行う。自治体の職員採用のスポーツ枠は、盛岡市や愛媛県今治市などで先行事例があるが、市は「今回の試験の応募状況や採用実績を見極めたうえで、スポーツ枠採用を続けるかを検討する」(同)としている。


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