■シンガポール・テレコム(シングテル、東南アジア最大の通信会社) 2015年3月期の連結売上高は前期比2.2%増の172億シンガポールドル(約1兆5500億円)、純利益は同3.5%増の37億8000万シンガポールドルだった。ネット事業がけん引した。
伸び続けるインターネット関連のモバイル需要を収入源とするために12年に設立された「グループデジタルライフ」事業の売り上げは、139%伸びて3億4300万シンガポールドルとなった。
12年に買収したモバイル広告会社のアモビーを通じて、14年にアドコニオン・メディアグループの北米・豪事業子会社を買収した。デジタルコンテンツ調査とマーケティング技術の「コンテラ・テクノロジーズ」の買収と合わせた総買収額は3億5900万米ドルに上った。
グループデジタルライフは、買収により経費が増加したことから、買収直後のEBITDA(利払い・税引き・償却前利益)で2億1600万シンガポールドルの損失を計上した。(シンガポール=谷繭子)