いすゞ自動車は21日、電気配線の不具合でエンストする恐れがあるとして、中型トラック「フォワード」9万8377台(2007年4月~14年12月生産)のリコールを国土交通省に届けた。
国交省によると、バッテリーからエンジンを制御するコンピューターなどに送電する配線の分岐部に水が浸入。端子が腐食して断線することがあり、走行中にエンストし再始動できなくなる恐れがある。分岐部の部品の防水性が不足していた。
14年3月以降、北海道、青森、岩手、新潟の4道県で6件のトラブルがあった。配線に付着した雪や融雪剤の塩分などが影響した可能性があるという。事故の報告はない。いすゞは配線方法を変更する対策を取る。〔共同〕