政府は29日の閣議で、2014年度食育白書を決定した。朝食を食べるかを性別・年代別に聞いたところ「ほとんど食べない」との回答が20歳代男性で19.4%、30歳代男性で20.5%とそれぞれ約2割に達した。健全な食生活に対する若年層の意識が低く、調査をまとめた内閣府は「若者に対する取り組みが大事な分野になる」とした。
朝食をほとんど食べない人の比率は年代が上がるにつれ低下し、70歳以上では3.7%だった。女性も若いほど朝食をほとんど食べない人の比率は高かったが、20歳代が16.2%、30歳代が8.5%と男性よりは低かった。
健全な食生活を実践しているかを尋ねると、「あまり心がけていない」と「全く心がけていない」の合計で20歳代男性は54.2%と半数を超えた。20歳代の女性は36.8%で若年層の間でも男女差が出た。一日のすべての食事を1人で食べることが「ほとんど毎日」と答えた人の割合も20歳代男性が最高で19.4%に達した。