商工中金は地域の中核企業に成長資金を投入する融資制度を導入する。今年度は最大80億円を見込んでいる。雇用創出効果などを大きく見込める企業に長期・低金利のリスクマネーを集中的に投入し、地銀や信用金庫の融資を呼び込んで地方経済の活性化を目指す。
新制度の名称は「地域中核企業支援貸付」。融資対象は新分野への事業展開を目指す中小企業で、地元で50人以上を雇用し、地域からの仕入れが多いことが条件だ。木造高層建築の新技法に取り組む岡山県の製材会社など3企業が、第1弾の融資先として選ばれた。
貸付期間は10年で、一括返済とする。利息は所定の利率だが、経常損益が赤字などの場合には0.6%に抑えられる。