国土交通省は12日、2014年4月からの1年間に、通行止めの合計時間が長かった高速道路区間のランキングを公表した。悪天候・災害による通行止めは、大分自動車道の日出ジャンクション(JCT)―湯布院インターチェンジ(IC)の上下線が271時間で、ワースト1位だった。
日出―湯布院は年間を通じて霧が出て視界不良になりやすく、冬季は雪の影響もあるため、月平均22時間が通行止めとなった。同様の理由で、大分県内の高速道路がワースト上位12区間を占めた。原因を雨に限ると、松山自動車道の川内IC―いよ小松JCTの上下線61.4時間など四国が目立った。
国交省は通行止めを減らすため、濃霧を緩和するネットの設置や改良などの対策を高速道路会社に促す方針。
調査対象は東日本、中日本、西日本の各高速道路会社が管理する2556区間。同じ区間の上下線はそれぞれ1区間と数えた。工事や事故を含めた全要因では、2カ月間の改修工事を実施した関門トンネル(門司IC―下関IC)の上下線が1489.4時間でトップだった。〔共同〕