朴槿恵・韓国大統領
【ソウル=小倉健太郎】韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領は11日、ソウルで米紙ワシントン・ポストのインタビューに応じ、旧日本軍の従軍慰安婦問題を巡る日本との交渉は「相当の進展があった。今は最終段階にある。我々は意味のある国交正常化50年式典を期待できると思う」と述べた。
朴氏は14日から訪米する予定だったが、中東呼吸器症候群(MERS=マーズ)対応を優先するために延期すると10日に発表した。同紙電子版によると、取材は延期を受けたものだ。11日に東京で開いた日韓外務省局長級協議の結果報告を受けたうえでの発言なのかどうかはあきらかでない。
インタビューで安倍晋三首相になんらかの謝罪を期待するかとの質問に対して朴氏は直接答えず、元慰安婦が亡くなり、さらに人数が減る前に「日本は彼女らの傷を癒やし名誉を回復すべきだ」と述べた。