【台北=山下和成】台湾の与党・国民党は14日、2016年1月の総統選挙の公認候補を決める党内予備選に唯一出馬している洪秀柱・立法院副院長(国会副議長、67)の世論調査の支持率が46.2%となり、公認に必要とされる30%の基準を満たしたと発表した。7月19日の党大会での正式決定に向け、大きく前進することになる。
洪氏は国民党トップの朱立倫主席ら有力者が軒並み出馬を見送るなかで立候補した。当初は泡沫(ほうまつ)候補扱いだったが、積極性などが好感されて世論調査でも一定の支持を得た形だ。
ただ最大野党・民進党の公認候補である蔡英文主席に勝てるかを疑問視する声は根強い。まず17日の党中央常務委員会で洪氏を公認候補として決定するが、最終的に公認されるかは流動的な面もある。
洪氏についての世論調査は国民党が委託した民間3社が12~13日に実施。電話調査でそれぞれ1200人超が回答し、平均の支持率が46.2%となった。