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【台北=山下和成】16日に投開票の台湾総統選挙まで残り1週間となるなか、与党・国民党は9日、台北市内で大規模な集会を開いた。国民党の発表によると参加者は約20万人。総統選の公認候補、朱立倫主席(54)は台湾独立志向の最大野党・民進党の候補、蔡英文主席(59)に大幅にリードされている。伝統的な国民党の地盤である台北市など北部で票を固め、逆転につなげたい狙いだ。
集会には馬英九総統(65)や洪秀柱・立法院副院長(国会副議長、67)など国民党や馬政権の有力者も勢ぞろいした。朱氏らは集会に先だって台北市中心部を行進。支持者らは小旗をふりながら「朱立倫、当選!」などと叫んで気勢を上げた。
朱氏は集会で、馬政権下での景気悪化などが国民党の劣勢につながっていることを受け、「労働者の賃上げが必要だ」などと語った。「民進党を当選させるわけにはいかない」とも強調し、支持を訴えた。