東芝(6502)は30日、25日に開催した第176期の定時株主総会の議案の議決権行使結果を発表した。不適切会計問題で注目を集めた田中久雄社長の再任案の賛成率は93.84%だった。賛成率が最も低かったのは監査委員会の委員長を務める久保誠氏で88.83%だった。
25日の株主総会で会社が提案した取締役16人の選任案は可決されていた。賛成率が最も高かったのは伊丹敬之氏の96.63%だった。室町正志会長は93.80%、佐々木則夫副会長は93.85%だった。
東芝は7月中旬に発表される第三者委員会の調査報告を受けて、9月の臨時総会で新たな取締役候補を選任する。
株主が提案した自社株買いや取締役の情報の個別開示など、7つの議案は全て反対率が9割超だった。〔日経QUICKニュース(NQN)〕