安倍晋三首相は11日、衆院での審議が大詰めを迎えている安全保障関連法案の採決時期について「(衆院平和安全法制特別)委員会で判断いただく。いずれにしても決めるべき時には決める」と早期成立への意欲を示した。視察で訪れた宮城県南三陸町内で記者団に語った。野党が審議不足を指摘していることには「すでに90時間を超える審議で相当論点が整理され、議論もかみ合ってきた」との認識を示した。
首相は同日、東日本大震災で甚大な津波の被害を受けた宮城県南三陸町を約2年ぶりに訪れた。「再会した皆さんの笑顔が印象的だった。さらに笑顔が増えていくよう復興の加速化に力を入れていきたい」と強調。被災者向けの交付金制度を一層活用するよう竹下亘復興相に指示した。