長崎市の公園に中村由美さん(当時41)の遺体を遺棄したとして、死体遺棄罪に問われた福岡県田川市のアクセサリー販売業、二場勇次被告(49)と同県飯塚市の会社員、大鳥豊樹被告(30)に対する初公判が11日、福岡地裁(井野憲司裁判官)で別々に開かれた。両被告はそれぞれ起訴内容を認めた。
検察側の冒頭陳述によると、中村さんは5月21日ごろ、全身やけどを伴う肺炎で死亡した。
大鳥被告は被告人質問で「二場被告が自宅でスプレーを噴射して火を付け、中村さんの体をあぶっているのを見た」と供述した。検察側は大鳥被告の公判で「二場被告が『山に遺棄したら罪が重くなる』と言ったため、病院が近くにある公園が遺棄場所になった」と指摘した。
検察側は大鳥被告に懲役1年6月を求刑し結審した。判決は8月25日。
検察側冒陳によると、二場被告は今年初めごろ、中村さんと知り合った。5月23日夜、大鳥被告に死体遺棄を依頼。両被告は翌24日、車で遺体を運び、長崎市の公園に遺棄したとされる。
福岡県警は中村さんの死亡の経緯について捜査を続けている。