【モスクワ=田中孝幸】ロシアのパトルシェフ安全保障会議書記は16日、今月下旬にも訪日する意向を示した。日ロ外交筋によると滞在日程は22~24日で調整しており、日本が年内の実現を目指すプーチン大統領の訪日について谷内正太郎国家安全保障局長と協議する。
タス通信などが伝えた。パトルシェフ氏はプーチン氏の最側近の一人として知られる。谷内氏ら日本政府要人との会談では安倍晋三首相へのプーチン氏のメッセージを伝達する可能性もある。
ウクライナ南部・クリミア半島の編入で大きな役割を担ったパトルシェフ氏は欧州連合(EU)から入国禁止などの制裁を受けている。ロシアには同氏の派遣によりウクライナ問題を巡る主要7カ国(G7)の結束にくさびを打ち込む狙いもある。