このほど「口紅アニキ」の異名を取るネット有名人の李佳■(王へんに奇)さんとこちらも有名なバーチャルシンガーの洛天依がコラボして、ショート動画共有アプリ「TikTok」でライブコマースを行ったことが注目を集めた。中国の動画サイト「bilibili」(ビリビリ)でも、海外の「YouTube」でも、プラットフォームに登場するバーチャルアイドルのほとんどは日本発だ。それでは中国の現状はどうか。中国は日本モデルをコピーできるだろうか。人民網が伝えた。 バーチャルキャラクターのシステム「超次元」をリリースした広州創幻デジタル科技有限公司の創業者の陳堅さんは、「少なくともビリビリは日本市場をコピーできる。ユーザー層でもプラットフォームの属性という点でも、コピーの可能性を備えている。ただ、現在の層は二次元にしてもビリビリにしても、非常に大衆的なものとはいえない。私も中国のバーチャルキャラクターに関するデータの増加や変化にずっと非常に注目してきたし、ビリビリのバーチャルキャラの営業収益データも、配信数のデータも見てきた。実際には、どれも非常に健全な成長曲線を描いている。必ずしも大勢の投資家が追い求める指数関数的成長曲線であるとは限らないが、成長率はやはり健全で持続可能なものだと考えている」と述べた。 陳さんはさらに、「今は多くのプラットフォームがみなバーチャルキャラの方向に向かって発展しており、当社と協力するプラットフォームもますます増え、その多くは完全に私の想像を超えている。一部のライブ配信プラットフォームも試してみる予定で、彼らはコンテンツ全体のスタイルやバーチャルキャラの見た目などにも二次元以外の要求を出すとみられる。そのため、バーチャルキャラの中国での発展ルートは日本と同じものになるとは限らない」と述べた。 ターニングポイントとなる2020年 陳さんの見方によると、「2018年は中国のバーチャルキャラ萌芽期で、特に上半期は非常に苦痛に満ちた市場の育成段階にあった。しかし実は昨年から全体の増加率が目に見えて加速している。今年第1四半期は新型コロナウイルスの影響で一部のバーチャルアイドルのオフライン活動に影響が出たが、それにともなってECライブコマースのような新たなチャンスも訪れ、よって実際には挑戦とチャンスが共存していた」という。 ビリビリのバーチャルリアル(バーチャルキャラクター)プロジェクト責任者の亢亢さんは、「2020年は非常に重要な年だ。ビリビリのこのプロジェクトは大体去年の中頃にスタートし、これまでは萌芽の段階だった。当社はベンチャー企業やベンチャープロジェクトについて、ライフサイクル全体を見るようにしている。実際のところ3年が一般的な周期だ。1年目は芽が出て孵化する時期、2年目は高度発展する時期、3年目はビジネスモデル全体が安定し始める時期になる。そのため今年は私たちの業界全体が高度発展の時期に入ったと言える」と述べた。 陳さんは、「今年はきっと非常に重要なターニングポイントになると確信する。中国のバーチャルキャラ全体がますます盛んに発展するか、現在の状態にとどまるかは、基本的に今年で決まると思う」と述べた。(編集KS) 「人民網日本語版」2020年5月13日 |
仮想キャラで中国は日本モデルをコピーできるか?
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