決勝進出者の集合写真(撮影・翁奇羽)。
中国人民対外友好協会が主催し、人民網が実施し、河南省人民政府が後援する2020「オラクル杯」国際学生「私と漢字」スピーチコンテストが17日、河南省鄭州市で成功裏に閉幕した。人民網が伝えた。
全国政協常務委員、中国人民対外友好協会副会長の戸思社氏、河南省政府外事弁公室一級巡視員の李鎮氏らが出席した。また、中央民族大学の蒙曼教授、「漢字字源」サイト創始者の「漢字おじさん」ことリチャード・シアーズ氏らが招きに応じて今大会決勝の審査員を務めた。
戸思社氏は挨拶の中で、「漢字は中華文化が受け継いでいる文化の担い手であり、中華文化はこれまでずっと調和を尊んできた。『天人合一』の宇宙観と『和して同ぜず』の社会観は中国人ひとりひとりの魂の奥底に根付いており、中華民族の文化的遺伝子だ。『和合』を今回のコンテストのテーマとしたのは、出場者たちに漢字をしっかりと学び、中国語をしっかりと話すと同時に、中国の伝統文化と価値観を知り、中国の『世界は大同であり、和合し共生する』という文化理念を理解してほしいと願ってのことだ。新型コロナウイルス感染症が拡大する現在の世界にあって、各国の利益は一致しており、人類の運命はよりいっそう密接につながっている。各国が団結し協力し合ってこそ感染症に打ち勝つことができる。各国の人々が『和』の理念で論争と偏見を捨て、『合』の理念で協力を展開し、平和で、安寧な、繁栄した、素晴らしい世界を共に創り上げることを願う」と述べた。
決勝に進出した10人の出場者は会場でそれぞれの漢字との縁を語り、彼ら自身の中国のストーリーを聴衆と共有し、中国の伝統的価値観である「和合」に対する理解について述べた。最終的に、カメルーンから出場したオーリーさんが優勝し、特等賞を受賞。また、カンボジア、ナイジェリア、チェコ、タジキスタンなどの出場者が1等賞、2等賞、3等賞をそれぞれ受賞した。
今回のコンテストは「和合」という中華民族の伝統的価値観をテーマとしている。今年10月16日からオンラインで予選が始まって以来、数千人の海外の学生がコンテストに参加した。コンテストの目的は、出場者の中国漢字文化に対する理解と異文化交流能力を考察することと、外国人出場者に、「漢字」の幅広さと奥深さを体感する中で、文明の交流と相互参考を深め、中国の「和合」という価値観を感じる中で、人類運命共同体という提唱における中華文化の遺伝子を深く理解してもらうことにある。(編集AK)
「人民網日本語版」2020年11月18日