宇宙航空研究開発機構(JAXA)は17日、千葉工業大と東北大が開発した小型の流星観測衛星「エスキューブ」を、国際宇宙ステーションの日本実験棟きぼうから宇宙空間に放出した。
ステーションに滞在中の油井亀美也さん(45)が、筑波宇宙センター(茨城県つくば市)の運用管制室と連携して放出作業を担当。エスキューブはちりが大気に突入する際に起きる流星現象を調べる目的で、10~11月にオリオン座流星群の観測にも挑む予定だ。
衛星は10センチ角、長さ30センチの直方体で重さ約4キロ。8月に無人補給機「こうのとり」でステーションに運ばれた。打ち上げから放出までの費用は800万円。JAXAは宇宙での研究を安価に実現する手段として大学などの利用を広げたい考えだ。〔共同〕