麻生太郎副総理・財務・金融相は25日の閣議後の記者会見で、24日に安倍晋三首相が表明した国内総生産(GDP)600兆円の目標について「十分達成可能な目標を掲げていると思う」との認識を示した。財政健全化計画に盛り込んだ名目3%の成長率で計算すれば、2020年には約600兆円は達成できると説明。安倍首相の会見を踏まえ「これまでの約2年8カ月の実績の上に立って、次の3年間においても経済を最優先に考えていくという決意が示されたところと思う」と述べた。
安倍首相は24日、「希望を生み出す強い経済」など新たな「3本の矢」を発表。金融政策、財政政策、成長戦略による旧「3本の矢」との位置づけを巡り麻生財務相は、「(強い経済を掲げる1番目の矢に)今までの3つが集約されていると考えたらよい」との見方を示した。補正予算による経済の下支えについては「今の時点で補正予算を考えているわけではない」と述べた。〔日経QUICKニュース(NQN)〕