商務部(省)の高峰報道官は29日に行われた同部の定例記者会見で、「今年第1-3四半期(1-9月)には全国のインターネットでの小売額は8兆元(1元は約15.6円、約125兆円)に上り、前年同期比9.7%増加した。実物商品のネット小売額は6兆6千億元に達して同15.3%増加し、社会消費財小売総額に占める割合は24.3%で、前年同期を4.8ポイント上回った。中国のネット小売市場は引き続き好転し、消費を牽引する勢いが続いている」と述べた。新華社が伝えた。
高報道官は、「全体としてみると、同期の中国ネット小売市場には多くの特徴があった。オンライン消費では、新たな注目点が次々に現れた。健康な消費とグリーンな消費がネット消費の新トレンドになった。ライブコマース、コンテンツを扱うECなどの娯楽と消費が結びついた新モデルが消費者に喜ばれた。非接触モデルが商品とサービスを消費者に直送する重要なルートになった」とした。
オンラインサービス消費が加速的に回復している。高報道官は、「中国の新型コロナウイルス感染症対策が重大な戦略的成果を上げるのに伴って、オンラインサービス消費の伸びが持続的に回復した。ビジネスのビッグデータのモニタリングによれば、今年1-9月期には飲食品のオンライン売上高が同10%近く増加し、観光のオンライン売上高の増加率はマイナスからプラスに転じた」と述べた。
高報道官は、「農村のECの発展は良好な状態が続いている。同モニタリングによれば、今年第1-3四半期の全国農村のネット小売額は1兆2千億元に達して同7.8%増加した。全国の農産品ネット小売額は2884億1千万元で同34.3%増加した」とした。
高報道官はさらに、「越境ECは対外貿易の質向上と高度化を推進する重要な力になった。ビジネスビッグデータによる重点EC小売輸入プラットフォームのモニタリングによれば、越境ECの小売輸入額は同17%増加した。生産国・地域別にみると、上位には日本、米国、オーストラリアが並び、全体に占める割合は、それぞれ16.3%、15.1%、8.9%だった。品目別では、化粧品、食糧・食用油・食品、衣類・靴類・帽子類がベスト3で、全体に占める割合は、それぞれ32.7%、24.4%、12.9%だった」と続けた。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年10月30日