【モスクワ=田中孝幸】日ロ両政府は8日、モスクワで北方領土問題をめぐる外務次官級協議を開いた。日本側によると歩み寄りはなかったものの、協議の加速では一致した。日本側の杉山晋輔外務審議官は協議後、記者団に「非常に厳しい交渉だった」と語った。
領土問題の次官級協議は2014年1月以来、1年9カ月ぶりで、ロシアはモルグロフ外務次官が出席。協議は約7時間に及び、ほとんどを領土問題に費やした。
日本はプーチン大統領の訪日準備を進め、領土問題の打開につなげたい考えで、11月に想定される日ロ首脳会談についても話し合ったとみられる。