エムスリーが26日発表した2015年4~9月期の連結決算(国際会計基準)は、純利益が前年同期比26%増の55億円だった。臨床試験(治験)に関連した事業が伸びたほか、医療関係者の人材紹介事業が好調だった。
売上高は24%増の305億円。臨床試験の関連事業の売上高は、治験の受注が好調で97億円と5割以上の増収だった。製薬会社が医師に医薬品の情報を伝えるサイトの売り上げは、一部製薬会社が一時的に利用を取りやめた影響で横ばいだったが、人材紹介事業などの伸びで補った。
営業利益は22%増の91億円だった。治験案件の順調な進捗で採算が改善したほか、人材紹介事業も収益を押し上げた。
16年3月期通期の売上高は前期比23%増の630億円、純利益は16%増の113億円とする従来予想を据え置いた。