19日午前の東京外国為替市場で円相場は続落して始まったあと、小動きとなっている。10時時点は1ドル=123円50~53銭と前日17時時点に比べ21銭の円安・ドル高で推移している。
18日の米株高に続き、19日の日経平均株価が上昇していることで投資家のリスク回避姿勢が後退し、「低リスク通貨」とされる円を売りドルを買う動きが優勢となっている。ただ、円の下値は限られている。日銀の金融政策決定会合の結果発表を控え、様子見姿勢から一方的に持ち高を傾ける動きは限られている。市場では金融政策の現状維持を予想する声が多いものの「結果発表を前に、上値も下値も堅い展開となっている」(外国証券)との指摘があった。
10時前の中値決済については、「ドルの需給に偏りはなかった」(国内銀行)との観測が出ていた。
円は対ユーロで反落して始まったあと、下げ幅を拡大している。10時時点では1ユーロ=131円92~95銭と同61銭の円安・ユーロ高で推移している。特段の新規の材料は伝わっていないものの「持ち高調整を目的としたユーロ買い・円売りが優勢となっている」(外国銀行)ことや、「株高を受けたリスク選好ムードの高まりでユーロ買いが膨らんでいる」(国内銀行)との観測があった。
ユーロは対ドルで反発して始まったあと、上げ幅を拡大している。10時時点では1ユーロ=1.0680~83ドルと同0.0030ドルのユーロ高・ドル安で推移している。〔日経QUICKニュース(NQN)〕