文在寅氏
潘基文(パンギムン)・前国連事務総長の立候補断念で、韓国の次期大統領選に向けた動きが激しくなってきた。朴槿恵(パククネ)大統領をめぐる疑惑で保守に逆風が吹くなか、主要政党は4党に分裂。日本に厳しい政策を訴える候補も目立つ。現在は、文在寅(ムンジェイン)・前「共に民主党」代表が有利な戦いを進めている。
潘基文氏、韓国大統領選に不出馬 政治家へ不信感あらわ
朴大統領を巡る弾劾(だんがい)審判は、2月末にも結論が出る見通し。朴氏が罷免(ひめん)されれば、4月末にも大統領選が行われる。
保守への逆風を受け、支持を集めているのは野党陣営だ。韓国ギャラップの3日の発表によれば、最大野党「共に民主党」は41%でトップの支持を集めた。同党の最有力候補、文在寅氏の支持率も32%。同党からの立候補を狙う安熙正(アンヒジョン)・忠清南道(チュンチョンナムド)知事も、2番目に高い10%の支持を集める。
同党から分かれ、総選挙で躍進した第2野党「国民の党」は10%。同党の安哲秀(アンチョルス)・元常任共同代表への支持は7%となっている。
野党陣営が有利に戦いを進める…