インドネシアにライフルスコープを不正輸出したとして、警視庁公安部は25日、外為法違反(無許可輸出)容疑で、いずれも同国籍の工員、デニ・ダニエル容疑者(40)=千葉市花見川区千種町=と会社員、イルヴァン・アリザル容疑者(31)=東京都葛飾区奥戸3=を逮捕した。
逮捕容疑は9月9日、経済産業相の許可を受けないで国産のライフルスコープ1個をインドネシアに輸出した疑い。
公安部によると、2人は兄弟。4~9月にネットオークションでライフルスコープ数十本を購入し、9~10月に5回、インドネシアにいる個人宛てに国際スピード郵便で送ったという。
公安部はフェイスブック上で顧客を募り、転売を繰り返していたとみている。ほかにナイフ10本や腕時計なども購入していた。これまでの調べでは、テロ組織を支援していた形跡はないといい、公安部は不正輸出の動機や輸出先についても詳しく調べる。
軍事転用や核開発への技術転用の恐れがある民生品や技術は、経産相の輸出許可が必要となっている。