【ウィーン=共同】世界的な指揮者で、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の公演などで来日したこともあるニコラウス・アーノンクールさん(86)が6日までに引退を表明した。自身のホームページで明らかにした。
アーノンクールさんはベルリンで生まれ、オーストリア南部グラーツで育った。ウィーン交響楽団のチェロ奏者として活躍した。
1953年に妻と共に古楽器楽団の「ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス」を結成。ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団やウィーン・フィルなども指揮した。
ホームページでは「体力的な問題で今後の予定をキャンセルした」と引退の理由に言及。「舞台に立つ私たちと客席の皆さまの間で特別な深い関係が生まれ、一緒に幸せな発見をしてきた」と感謝の気持ちを表した。