ノルウェー公衆保険研究所は15日、公式サイトで、「米ファイザーが開発した新型コロナウイルスワクチンの接種を受けた高齢者23人が死亡した」と明らかにしたほか、「ノルウェーを含めた多くの欧州諸国が、ファイザーから、ワクチンの供給をしばらく減らすとの通知を受けた」とした。新華社が報じた。
ノルウェー公衆保険研究所の発表によると、うち13人に対する評価結果から、死亡した原因は、ワクチンの副反応による発熱や吐気などと関係があり、こうした副反応が原因で、体調を崩しやすい高齢者が死亡した可能性があるという。また発表によると、「ファイザー社とドイツのBioNTech SE社が共同で開発したmRNAワクチンの臨床試験の対象には、体調が安定しない人や、急性疾患にかかっている人は入っていなかったほか、試験に参加した85歳以上の高齢者も非常に少なかった。だがノルウェーでは、深刻な基礎疾患がある高齢者にファイザーのワクチンを投与していた」という。
また、「ワクチン接種を受けた後数日間に出る発熱や吐気などの副反応が、深刻な基礎疾患がある人の病状を悪化させる可能性を排除できない。当研究所は、ワクチン接種のガイドラインを既に更新し、体調を崩しやすい高齢者のワクチン接種に関して更なる具体的な指導的意見を加えた」としている。
海外メディアの報道によると、世界保健機関(WHO)の報道官は、「ノルウェーでファイザーのワクチン接種を受けた23人が死亡したことは既に把握している。WHOは今後もノルウェーと連絡を保ち、関連調査を密切に追跡する」とした。
ノルウェー公衆保険研究所の同日の発表によると、ファイザーから、来週からしばらくの間、ワクチンの供給を減らすとの通知があったという。理由は、ファイザーが増産に向けて生産プロセスを調整するためで、ノルウェーを含めた多くの欧州諸国へのワクチン供給もしばらくその影響を受けることになる。(編集KN)
「人民網日本語版」2021年1月18日