ギリシャメディアの9日付けの報道によると、西マケドニア地方のカストリアと、グレヴェナなどの地域にあるミンク飼育場11ヶ所のミンクから新型コロナウイルスが検出された。感染しているミンクのほとんどは無症状だという。医学専門家は、「現時点では、ウイルス株の変異は確認されていない」としている。さらに、飼育場の一部の作業員もPCR検査で「陽性」が確認されたという。衛生防疫当局は事態を重く見て、それら地域の飼育場約90ヶ所のモニタリングとPCR検査を継続して実施している。中央テレビニュースが報じた。
毛皮用ミンクの飼育は、ギリシャ北部の主要産業の一つで、ギリシャ国内では数十万匹のミンクが飼育されていると試算されている。北部のコザニの飼育場では11月中旬にもミンクから新型コロナウイルスが検出され、2500匹が殺処分された。ギリシャ農業省は声明の中で、「新型コロナウイルスに感染しているミンクだけ安楽死させており、全てのミンクを殺処分しているわけではない」と説明している。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年12月10日