東京ドーム(9681)は11日、2016年1月期の連結営業利益が前期比4%増の117億円になる見通しだと発表した。従来予想は微増の113億円で、小幅ながら上方修正した。東京ドームでのコンサートイベントの開催日数の増加やクライマックスシリーズの開催を含むプロ野球・巨人軍の公式戦が好調だったことが寄与する。
売上高は2%増の847億円(従来予想は微増の835億円)を見込む。訪日外国人(インバウンド)需要の拡大で、東京ドームホテルの客室稼働率が上昇。ホテル事業の売り上げ増が寄与する。15年2~10月期の東京ドームホテルの客室稼働率は92.4%だった。
純利益は25%減の56億円(同33%減の50億円)となる見通し。法人税制の見直しで繰り延べ税金資産を取り崩したことから、減益は避けられない。年間配当は1株あたり6円とする従来予想を据え置いた。
併せて開示した15年2~10月期の連結決算は売上高が前年同期比5%増の639億円、営業利益が22%増の109億円、純利益が14%減の54億円だった。〔日経QUICKニュース(NQN)〕