国土交通省は16日までに、道路交差点の標識で、観光地の名称を表示するといった改善を進めると発表した。鳥取市の「鳥取森林管理署」の標識名を「鳥取城跡」にするなど、第1弾として本年度中をめどに12道県の国道にある14カ所で名称変更したり、標識を新設したりする。旅行者が分かりやすい案内表示とし、観光振興につなげる狙いだ。
このうち、世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産」を構成する薩摩藩の工場群・旧集成館(鹿児島市)近くの交差点は、11月下旬に「磯交番前」から「旧集成館前」に変更した。
北海道稚内市の宗谷岬では、観光名所となっている記念碑そばの国道238号交差点に「宗谷岬」の名称の標識を近く設置する予定。いずれも日本語名に合わせた英語の表記が付く。
他の地域からも希望があれば、国道事務所が自治体や公安委員会、観光関係者らとつくる委員会で協議し、対象箇所を順次増やす方針だ。〔共同〕