ナンバリングを表示した標識のイメージ=国土交通省提供
外国人にも高速道路を使いやすくするため、国土交通省の検討委員会は9日、全国108の路線に「E1」「C3」などの番号を振る標識案を示した。記号化することで、日本語の表記や地名に詳しくない外国人でも、案内図などに照らして乗りたい路線を探しやすくする工夫だ。
大幅に増えている外国人観光客や、2020年の東京五輪・パラリンピックに対応する取り組み。Expressway(高速道路)の頭文字「E」や、Circle(環状道路)の「C」の後に数字を並べる。並行する国道がある場合は原則として同じ番号を使い、東名は「E1」、山陽道は「E2」と表記。新東名など別の高速道とも並行する場合は末尾に「A」を付けて「E1A」となる。すでに番号がある首都高などは対象外とした。
国交省はこの案をもとに9月中旬からパブリックコメントで意見を募り、年内に正式決定する。各高速道路会社は年明けから、標識にシールを貼って表示を改める方針。対象は約1万6千枚で、空港や五輪・パラリンピック会場のアクセス道路などから進める。(峯俊一平)
■主な路線の番号案
E1(東名、名神高速)
E2(山陽道)
E3(九州道)
E4(東北道)
E5(北海道縦貫道)
E6(常磐道など)
E7(日本海東北道など)
E8(北陸道)
E9(山陰道など)
E17(関越道)
E20(中央道)
E1A(新東名、新名神など)
E2A(中国道など)
C3(東京外環道)