東京都は来年8~9月のリオデジャネイロ五輪・パラリンピック期間中、競技の生中継だけでなく、イベントなども楽しめる「ライブサイト」を都内2カ所と東日本大震災で被災した岩手、宮城、福島3県に開設する。2020年東京五輪・パラリンピックに向けた機運を高めたい考えだ。
都によると、都内では上野恩賜公園(台東区)と国営昭和記念公園(立川市)に開設する。被災3県でも公園に設置する予定で、費用は都が負担するという。
ライブサイトでは、大型スクリーンで競技を生中継。飲食スペースのほかにステージを設け、オリンピックやパラリンピックに出場経験のある選手を招いたイベントを行う。会場ではパラリンピックの競技体験も楽しめるようにする。上野は常設で、他の場所は週末を中心にオープンする。
今年のラグビーワールドカップ(W杯)イングランド大会では、入場券のないファンや観光客が無料で楽しめる公式イベントスペース「ファンゾーン」が人気を集めた。都の担当者は「『復興五輪』に向けて、まずは被災地の方たちとともにリオ大会を盛り上げたい」と話している。〔共同〕