2020年がまもなく終わろうとしている今、「年末ボーナスをもらったら転職するかどうか」が働く人々の「検討事項」になっている。就職情報サイトのBOSS直聘が21日に発表した報告書「2020年働く人の転職観察」によると、過去5年間に、中国の35歳以下のホワイトカラーの平均転職周期が23ヶ月間から20ヶ月間に縮まり、転職がますます頻繁に行われるようになったという。中国新聞社が伝えた。
中国の若い労働者にとって、「安定の概念がますます縁遠いものになった一方で、転職はごく当たり前のことになった。同報告書によると、インターネット科学技術産業では、いくつかの都市圏で働く人の平均転職周期は16ヶ月から18ヶ月の間だという。このうち、1ヶ所に半年以上とどまらない人が23%に上る。
中国の多くのホワイトカラーにとって、転職の目的は収入の増加だ。研究によると、転職によって給与が上がる「ゴールデンポイント」は、1つの職場で3-4年働いた頃で、このタイミングでの平均収入増加幅は30%を超えるという。
実際、1つの職場で3-4年続けて働ける人はそれほど多くない。同報告書によると、2010年から2016年前の間に短大・高専以上の学校を卒業したホワイトカラーのうち、同じ職場で4年以上働き続けた人は8.4%しかいないという。
転職はより大きなキャリア発展の可能性をもたらしはするが、頻繁な転職が収入増加や昇進に与えるマイナス影響もおろそかにしてはならない。
同報告書は、「頻繁な転職がもたらす『収入への懲罰的現象』は短大・高専以上の学歴をもつ層の中で最も明らかだ。前の仕事を半年足らずでやめて転職しようとする人のうち、70%は給与が同年代の平均よりも少ない。また働いた期間が5年に満たない人は、頻繁な転職がキャリアに与えるマイナス影響がより目立つ」と指摘した。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年12月22日