31日午前9時55分ごろ、JR函館線の朝里―銭函間にある北海道小樽市の張碓トンネル(約910メートル)内で、天井付近の壁から漏水防止板の継ぎ目を埋める資材が垂れ下がっているのを巡回中のJR北海道のグループ会社社員が見つけた。
JR北海道によると、資材はウレタン製で、幅約2.5センチ、長さ約50センチにわたり垂れ下がっていた。架線に触れる危険はなかったが、念のために除去したという。同社が原因を調べている。
同社は除去のために、小樽―ほしみ間の上下線の運行を約3時間見合わせ、新千歳空港と小樽を結ぶ快速エアポートなど57本を運休または部分運休とした。
JR函館線では、27日に旭川市と鷹栖町にまたがる嵐山トンネル(約1.3キロ)で火災が発生し、2日間で特急を含む列車233本が運休し、帰省、観光客らに影響が出た。〔共同〕