新年早々、タリム油田から朗報が伝わった。同油田の13日の石油生産量は1万6600トン、天然ガスは9600万立方メートルで、いずれも新たな成長期を迎えており、世界一流の現代的な大型油ガス田の建設を力強く推進した。科技日報が伝えた。
タリム油田の2020年末の石油・ガス生産量は石油換算で3080万トンにのぼった。これは中国の西部辺境に年産3000万トン級の大型油ガス田が誕生し、長慶油田、大慶油田に続く中国3位の油ガス田になったことを意味する。
タリム盆地は中国の陸上で石油埋蔵量が最大の盆地で、盆地の超深層油ガス資源量は全国の60%以上を占めている。超深層、超高温、超高圧などの極限の挑戦に直面し、タリム油田は「2新2高」活動方針を堅持し、中国の特色ある石油企業管理スタイルの構築を模索した。少ない油井で高生産量、少ない人員で高効率を実現した。1人当たり石油・ガス生産量(石油換算)が中国陸上油田の首位になり、1井あたり生産量は中国平均水準の10倍以上になった。2017年の石油・ガス生産量(石油換算)は2538万トンで、大型油ガス田の仲間入りを果たした。
タリム油田は過去3年近くにわたり探査・開発に力を入れ、「3+2」戦略的計画を深く実施し、従来の石油地質油ガス埋蔵の形成、プロジェクト技術、効果的な探査という3本の「デッドライン」を突破した。地下8000メートルの深層から豊富な油ガス資源を発見し、博孜—大北油田と富満油田の2つの10億トン級集中生産エリアを構築し、油ガス生産量が542万トン純増した。超深層複雑埋蔵油ガス探査・開発技術が世界の先頭を走っている。
タリム油田はさらに300億立方メートルの大型ガス生産エリアを完成させ、その年産量は全国の年産総量の6分の1を占めている。現在「克拉2」「迪那2」など18の中・大型ガス田の優良天然ガスが中国各地に恵みをもたらしている。「西気東輸」(西部の天然ガスを東部沿岸地域に輸送するプロジェクト)及び新疆南部各地への輸送量は累計3100億立方メートルを超えている。地方経済・社会の発展のけん引、国家エネルギー安全保障に積極的に貢献した。(編集YF)
「人民網日本語版」2021年1月18日