【ニューデリー=黒沼勇史】パキスタン北西部の大学内で20日午前9時半ごろ(日本時間同日午後1時半ごろ)、武装集団約10人が侵入し、少なくとも教授や警備員ら20人が死亡し、60人が負傷している。イスラム武装勢力「パキスタンのタリバン運動(TTP)」の幹部は日本経済新聞の取材に対し犯行を認めた。キャンパス内には学生や訪問者ら3600人近くがいたうえ、国軍到着後も銃撃戦が続いており、被害規模は膨らむ可能性がある。
現場はパキスタン北西部のカイバル・パクトゥンクワ州にあるバチャカーン大学。武装集団は教室にも侵入し学生や教員に対して銃撃したとの情報もある。同州は2014年12月に学校襲撃事件が起きたペシャワルが州都。同事件はTTPが起こし、140人以上が犠牲になっている。